| 問 |
 |
| 法事をつとめる時、お寺さんにお経をあげてもらいますが、どんな功徳(くどく)があるのですか。 |
 |
|
 |
| 答 |
 |
私たち浄土真宗の教えの流れを汲ましていただいてる者にとっては、あらゆる仏縁、法縁を開く場を「仏事」と申しております。法事は、まさに「仏法の仕事」「仏法に事える(つかえる)」大事な法縁の場と申せましょう。
今、そのような場において「お経をあげる」ということが一つの儀式として執り行われますが、正確には「読経(どっきょう)」と「勤行(ごんぎょう)」とがあります。
読経とは、お釈迦さまの説かれた教え、いわゆるお経を読むことです。
お経は決して亡くなった人のために説かれたものではなく、すでに我に先立って人生の真実に目覚め、世の道理を明らかにして下さった説法であります。その意味では、生きている私たちにその法を依り処として真実に生きよという仏陀釈尊の呼びかけの言葉ともいえましょう。ですから、お経は「あげる」というよりは真実に昏いこの私が、そのお経を「いただく」といった方が、より主体的な受けとめ方になります。
浄土真宗では、従来「浄土三部経」といって『仏説無量寿経』 『仏説観無量寿経』 『仏説阿弥陀経』の三経を正依の経とし、親鸞聖人が最も大切にされた経典です。
勤行(おつとめ)は親鸞聖人がそのお経のこころをいただき、さらにそのお経を解釈された七高僧(しちこうそう)の言葉をもって讃嘆(さんだん)された『正信偈』 『和讃』を読むことです。
総じていえば、読経は仏説を聞くということが中心ですし、勤行は仏徳をほめたたえるという内容をもちます。
そこで、いかなる功徳があるかという問に対しては、ただ一言、真実の言葉を通して我身を限りなく知らせていただくという功徳の他にはないのであります。
さっぽろ東本願寺 第90号より |
|