真宗問答
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真宗問答
浄土真宗では「お内仏のお給仕」が大事な門徒の勤めだと教えられますが、それはどういうことですか。

 浄土真宗の門徒の家庭にあっては、昔から「お仏壇」のことを「お内仏(おないぶつ)」と呼び習わして来ました。それは単にものがらとして形づくられた仏壇と区別して、私と深く関わりをもつ「仏さま」、いわゆる「内持仏(ないじぶつ)」という意味をもっていたからであります。
 「お内仏」には必ず「ご本尊」が安置され、人々に「礼拝(らいはい)」の勤めをすすめて来たのであります。言い換えれば「礼拝」の場を通して、人間に「ご本尊」を明らかにすることを教えて来たとも言えます。ご本尊とは人間にとって最も「尊いこと」とは何かを教示する名であります。
 浄土真宗の教えの上にいただかれた「ご本尊」は「南無阿弥陀仏」の六字の名号であり、その姿、形をとって表現されているのが「阿弥陀如来」の絵像であり木像であります。
 その「ご本尊」の象徴的世界を「浄土」といい、「お内仏」はまさに「浄土の荘厳(おかざり)」であります。その「浄土の荘厳」は形なき仏さまの世界を形にあらわし、あらゆる人間の問題を縁として真実の世界へ導かんとする仏法の用き(はたらき)そのものであります。
 真宗の門徒は、いつもその仏法の鏡を生活の中心に据え、人生の深い意味を聞き取って来た歴史でもあります。
 その意味で「お内仏のお給仕」とは常に「ご本尊」と向き合い、人生の一大事を聞きたずねる唯一の仕事、いわば、仏に仕えることとして私達に与えられているのであります。