| 問 |
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| このたびようやく念願の我家の「お墓」を建てることになったのですが、建てる時期や場所、刻む文字等に特別注意をはらわなければならないことはありますか。 |
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| 答 |
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今日、時代の風潮として静かなお墓ブームをよんでいるようであります。一般の世間では、人間が死んで最後に納まるところ、死後の安住場所というような思いで建てられることが多いのではないかと考えます。その意味では人間の素朴な願いから形づくられた記念塔とも言えます。
ですが、その人間の死ということも外側から眺めている分には大した問題にならないのでしょうが、ひとたび自分のこととして関係づける時、お墓が人間の幸、不幸をもたらす元となり、迷信、俗信の話が聞こえて参ります。よく「墓相学」によればというようなことをおっしゃる方がおられますが、まさにその類(たぐい)と言えます。
死を忌み嫌う人間にとっては、その死を恐れ、お墓を建てる時期や場所、それに刻む文字まで気になる問題となるのであります。今は、そのようなところから発した問いではないのかもしれません。
仏教はどこまでも「生死無常」「生死一如」の道理を明らかにする教えであり、他のものがらによって人間の幸、不幸が決められるという考え方を否定するものです。それ故、仏道は「内観の道」だと教えられます。
ただこの際、日頃念仏の教えをお聞かせいただくものとして心したいことは、お墓は単に亡き人の記念塔に留めるのではなく、仏法相続(ぶっぽうそうぞく)のこころをいただく法塔(ほうとう)として、その中心に仏の名号「南無阿弥陀仏」あるいは仏の世界をあらわす「倶会一処(くえいっしょ)」の言葉を刻みたいものであります。
なお、建てる時期や場所をいつ、どこにしなければならないという根拠は何もないのです。ただ思いたった時に建てられればよろしいでしょう。 |
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