真宗問答
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真宗問答
仏前にお参りする時、念珠(数珠)を手にかけるのはなぜでしょうか。

 お尋ねの事柄についてもそうですが、仏教的な儀式、作法を形だけ受け継いで、その内容についてまで問う事があまりないようにおもわれます。 数珠は、仏前にお参りする時には欠かせない法具であり、蓮如上人の「御文」の中にも、「数珠を持たないでお参りをする事は、仏様を手づかみにするようなもので、無作法である」と戒めておられます。
 数珠の珠の数は、108の煩悩を断ずるという意味から、108個が基本になっているようですが、それでは大きなものとなってしまい、その半分の54・・3分の1の36・・4分の1の27個のものがつくられるようになりました。
 数珠を手にかけるのは、「手」は何かをつかむ、欲しいものを手に入れるというよに「煩悩」を表しており、いわば「手」は「煩悩」の象徴であります。その煩悩の象徴である手を合わせて拝むというところに仏様の教えを聞かせていただく尊いすがたがあり、人間にとって大事な心を伝えて来たと言えましょう。仏の無限なるはたらきによって本当に自分というものが知らせれ、そこに頭の下がる世界が聞き開かれるのです。
 もともと数珠は念仏の回数を数える為の法具といわれますが、真宗では”念珠”といいます。
 「念珠は仏様からいただいた鎖である」と教えて下さった先生がおられますが、それは仏様を主(あるじ)として、私達に「真の自己の覚めよ」とはたらきかけて下さっているといただくことであります。 

 さっぽろ東本願寺     第104号より