真宗問答
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真宗問答
私は以前に本州の観光地へ旅に出掛けた折、ある有名なお寺で”お守り札”を買い求め、それを今までお仏壇の中へ入れて大事に飾っていました。
先日、お寺さんがお参りに来られ、お仏壇には、そのようなものを入れるところではないと言われ戸惑っています。どうしたらよいのでしょうか。

 今の質問の内容について考える時、もしもそのお寺さんが、ただ形式的なことだけで否定されたのならば、それは誠に説明不足で不親切だと言わざるを得ません。
 今日、どこの神社、仏閣の観光地へ行っても、その種の”お守り札”が売られていることはよく承知いたしております。すなわち人間の要求する事柄に応じてお札は色々と生まれ、それを手に入れることによって人々は安心出来るものと考えるからであります。
 今、どのようなお札を求められて安置されいるか分かりませんが、世間的なことで言えば『五穀豊穣』『無病息災』『息災延命』すなわち生産・健康・長寿を願ってのお札がその代表的なものと言えましょう。
 しかし、人間が要求するこれらのお札は、自分の都合のいいようになってもらいたいというエゴの心と表裏するものであります。
 今、お内仏(お仏壇)にお札等のものは入れないと指摘されたことは、お内仏という場所は人間の要求を持ち込むところではなく、むしろ人間の本当の姿を照らし出す仏さまの智慧の世界が型どられているからであります。
 その意味で浄土真宗のお内仏は「浄土の荘厳」といい、真実の教えを象徴した「教壇」と言えます。お札を取り除くも、除かぬも「各々のはからい」でありますが、しかしどうかお内仏の正しい荘厳に心がけていただきたいものであります。